Xbox 360 の「RROD」が発生

発生までに約 15 か月かかりましたが、RROD (故障してリングが赤く光った状態になる問題) は多数の例が報告されていたため、まったく予期しなかったわけではありません。私の息子は 1 テラフロップの Xbox 360 を頻繁に使っていました。言うまでもなく、ゲームのコミュニティーXbox 360 の技術的問題に不満を抱いています。コミュニティーについては、後日の記事に書きます。

我が家の本体は、リングのライトの右下 4 分の 1 が光らなくなりました。これは「E74
システムエラー」と呼ばれています。Microsoft は RROD エラーの場合の保証を 1 年から 3 年に延ばしましたが、E74
システムエラーの場合は保証は 1 年のままです。よくあるハードウェアの故障には共通点がある (熱、はんだ接続不良)
ことが明らかになりつつあるので、おかしな話です。

ここで大きな決断を迫られました。Xbox を梱包し、高い費用や 1
ヶ月もの時間がかかる修理に出すのか、または自分で直すのかという決断です。この故障は統計的には発生率がやや低いのですが、修理方法に関する情報はイン
ターネット上に豊富にあります。もうすぐ 15
歳になる私の息子は将来技術者になることを考えているため、すでに期限切れの保証は無効になっても問題ないから中を見てみようということになりました。

修理するには機器全体を分解し、マザーボードを取り出す必要があります。ねじではなく差し込み式のプラスチックケースを開けると、ここには トルクスねじ用ドライバーが必要な金属ケース、オン/オフの LED ボタン (上の写真を参照) を点灯させる制御用 PCB、CD ドライブ、エアープレナム、ヒートシンク冷却ファン 2 つ、電源ケーブル、ドライブのデータ用ケーブルがあります。次に、ねじを緩めてマザーボードを金属ケースから取り外し、マザーボードの裏面を見られるようにします。評判の悪い X 型金具があるのはここです。この、ヒートシンクを 2 つのカスタム ASIC に固定している X 型金具を取り外す必要があります。この 2 つの ASIC は非常にすばらしいです。マルチスレッド (2) でマルチコア (3) の IBM PowerPC ベースのカスタム CPU と、ATI 製のカスタム GPU です。ポリゴンパフォーマンスは、三角形が 5 億個/秒で、シェーダー処理が 480 億回/秒です。これを見ると、HPC コミュニティーが計算能力を向上させるべく GPU のプログラミングを行なっていることが納得できます。GPU には 512 M バイトの 700 MHz GDDR3 RAM が使われており、メモリーのインタフェース速度は 22.4 G バイト/秒です。性能はとても高いのですが、ここに問題があります。Xbox は非常に処理回数が多く、電気抵抗が発生するため、結果的に熱が出ます。X 型金具が熱膨張 (温度上昇時) や熱収縮 (温度低下時) をし、マザーボードが曲げられてしまうのです。これが繰り返されると、はんだ接続不良
なってしまいます。信号の接続に 1 か所でも不具合が生じると、Xbox
は非常に熱くなります。ところで、サーバー技術者はこの問題に何年も取り組んできました。熱の問題は解決できますが、製品コストが高くなる可能性がありま
すし、通常は実際に高くなります。私の意見としては、Xbox
は大量生産品なので、本体にかかる追加コストと利幅との間のバランスを取るのは難しいのではないかと思います。

修理は基本的にヒートガンを使って、
CPU、GPU、RAM 部分のはんだをリフローします。これがうまくいったら本体を元どおりに組み立てます。しかし本体を組み立てる前に、ねじで X
型金具を元どおりにヒートシンクに取り付けます。十分注意を払いながら両方の ASIC から古い熱伝導ペーストを完全に除去し、Artic Silver 5 熱伝導ペーストを塗布します。これを適切に行なわなかった場合、ヒートシンクが効果的に機能せず、機器の温度が急に上がってしまいます。

全体を元どおりに組み立てて電源を入れたのは午後 10:30 でした。作業には 6 時間かかり、ハードウェア ショップと RadioShack へは 2 回往復しました。本体は正常に動きました。息子は Call of Duty 5 でレベル 65 に到達できていたので、非常に喜んでいました。

XBox で RROD が発生する可能性を低くしたい場合、本体をノート パソコンのように平らに置くのではなく、タワー型パソコンのように置く (端を下にする) ことをお勧めします。本体を平らに置いた場合、マザーボードは本体の下側に位置することになり、冷却が難しくなります。本体の横を下にして置く
(底面だけでなく側面にもスタンドが付いているので正しい置き方です) と、マザーボードはより効果的に冷却されます。小さなブロックを 4
つ敷いてその上に Xbox を置くことができれば、上下左右すべての吸気口から冷たい空気を本体に取り込めるので、さらに効果的です。

エンジニアリングの実践的な面を息子に見せられたのは楽しかったです。しかしそれよりも、実際に息子のゲーム機を修理できたことが楽しかったです。残念なのは、RROD 問題のデータを見ると、そのうちまた故障するであろうことは間違いないという点です。

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